喰肉衝動

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銃を構える音が聞こえたので、とっさに手を上げてしまった。 「…………」 深夜に、しかもこんな所で話かけてくるのだ、相手はよほど気が強いのか、それとも……。 「よーし、そのままゆっくりとこっちを向け」 ゆっくりと体を反転させることにした。 そこには、スーツを身に纏った、黒髪の良く似合う少しキツメの美人が銃を構えて立っていた。 あー、人避けの結界でも張っておけばよかった。 まったく、今日はツイてない。 「お前、所属と名前は?」 まずは銃を下ろしてほしいなー、善良な一般市民な俺には刺激が。 「そちらこそどちらさまで?」 「……、私を舐めてるのか?おちょくってるのか?バカにしてるのか?」 うわ、もの凄い怖いんだが。 半端ないなこの人。
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