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「桐生結人、所属は……」
あれ、俺って所属どこだ……、全くのフリーな気が。
しばし沈黙し、一言。
「ニートです」
とりあえずにこやかにとびっきりの笑顔で言ってみた。
「…………そうか、社会のゴミがこんなところで何をしていた?」
――そんな事言ったら色々まずくないか?
「えっと、夜の散歩……とか?」
「……あやしいな、――逮捕しとくか。疑わしきは罰せよってね」
うわ、職権濫用って言わない?そういうの、……って、逮捕?
「え、警察の方で?」
「じゃなきゃなんに見えるんだ」
マフィアか、はたまた、やくざ屋さんか……。
「――ふぅ、刑事1課所属、熊谷だ」
やれやれといった様子で、彼女は熊谷と名乗った。
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