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「――おい、ニートA」
助けてやったのに酷い言われようである。
「貴様、何者だ?ただのニートにしては――、それより今のは何だ……?」
クールビューティな感じの熊谷女史だがさすがにテンパっているらしく、先程までの淡々とした調子ではない。
「なぁ、あんた気をつけたほうがいいぜ。多分だけど、今この街にはあんなのがうようよしてるぞ」
「おまえ、一体――」
きびすを返しその場を去ろうとする結人。
「おいっ!」
後ろ手に手を挙げ、結人も闇の中へと溶けていったのだった。
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