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その日もなんの変哲もない一日な、はずだった。
エリスと朝ご飯を食べ、宛もなく出かけ、エリスが眠そうにしていたので一旦部屋に戻り寝かしつけ、ホテルから出た矢先。
「やっと見つけたぞニートA」
突然のことに目を白黒させてしまう。
「ほう、ここが貴様の潜伏先かニートA」
こいつは、昨日の……?
「なにか言ったらどうだ?」
「何故ここに?」
それに何故ここにきたのかもわからない。いうなればわからないこと尽くしである。
「国会権力を舐めるなよと一言言っておこうか」
な、なんだこの人……、今更ながらものすごい怖いんだけど……。
「な、なにかこのしがないニートにご用ですか?」
「大有りだよニートA――――ふむ、立ち話もなんだ、どこかに入ろうじゃないか」
と、素晴らしくにこやかに言われたのが運のつきであった。
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