入学式

2/8
5538人が本棚に入れています
本棚に追加
/322ページ
入学式前日 中里太郎は悩んでいた。 「まずはどういうキャラで行こうか…」 頭の中でイメージを膨らませて行く… ヤンキー系 僕はケンカ嫌いだし平和的じゃない…これは無いな(笑) ガリベン系 僕は勉強得意じゃ無いしガリベン系はもてる気がしない(苦笑) 爽やかスポーツ系 どっちかというと文系な僕でも変わるとしたらコレなんだよな… インテリ文系 コレなら素でイケるでも小学生の頃と変わらない…乙 「クソ!なかなか決まらない…僕はどうすればいいんだ!!」 僕が叫んだ為母が怒鳴り込んでくる 「何時だと思ってるの!近所迷惑でしょ!!」 僕がふと時計に目をやると…19時18分 「あのさ…まだ夜の7時だよ…そんなに怒らなくても(笑)」 母は鬼の形相で睨んで来た 「今日…ロッテが負けたらあんたのせいだからね?」 はあ?意味分からん! 「ロッテが負けたら俺のせいって!!理不尽にも…」 気付くと母の張り手が僕の頬一ミリで寸止めされていた 「他に言うことは…?」 母が優しく言う 「な…無いです。」 僕弱!! 母はズンズンと音を立ててリビングに戻って行った
/322ページ

最初のコメントを投稿しよう!