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入学式前日
中里太郎は悩んでいた。
「まずはどういうキャラで行こうか…」
頭の中でイメージを膨らませて行く…
ヤンキー系
僕はケンカ嫌いだし平和的じゃない…これは無いな(笑)
ガリベン系
僕は勉強得意じゃ無いしガリベン系はもてる気がしない(苦笑)
爽やかスポーツ系
どっちかというと文系な僕でも変わるとしたらコレなんだよな…
インテリ文系
コレなら素でイケるでも小学生の頃と変わらない…乙
「クソ!なかなか決まらない…僕はどうすればいいんだ!!」
僕が叫んだ為母が怒鳴り込んでくる
「何時だと思ってるの!近所迷惑でしょ!!」
僕がふと時計に目をやると…19時18分
「あのさ…まだ夜の7時だよ…そんなに怒らなくても(笑)」
母は鬼の形相で睨んで来た
「今日…ロッテが負けたらあんたのせいだからね?」
はあ?意味分からん!
「ロッテが負けたら俺のせいって!!理不尽にも…」
気付くと母の張り手が僕の頬一ミリで寸止めされていた
「他に言うことは…?」
母が優しく言う
「な…無いです。」
僕弱!!
母はズンズンと音を立ててリビングに戻って行った
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