優しい嘘

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希望のメールから数日経ったある日、私は校門で待つひかりさんに声をかけられた。 「のぞみちゃん…ちょっといい?」 「ひかりさん?」 いつもとは違う様子のひかりさんに、私は緊張気味に近づいていった。 「希望が入院してる病院に今から来て欲しいんだけど…いいかな?」 「はい…」 まさか希望に何かあったの? ひかりさんのただならぬ様子に、私は体じゅうが冷えていく気がした。 まるで手足を氷水に浸けたような…痺れる感じ。  
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