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娘たちは献体に反対かもしれない。
しかし女の子ばかりでは墓参りや年忌をするのも大変だと思うのです。
娘たちには、この世に生を受け、こんな母親がいたことだけ心のどこかにおいていてもらえればと願っています。
人生には人それぞれいろんなことがありますが、生母に捨てられたこと、義母のそばで貧乏だったころ学生かばんと風呂敷包み一つ持って借金の肩代わりに置屋に行ったこと、結婚という言葉にすがったこと、人の未知に外れ破産宣告をしたこと、子供達に生活保護をうけるまでの貧乏を味あわせたこと、そんな中でも周りの人たちに恵まれたこと・・・
私は赤裸々に懺悔するのですが、これで救われようとは思っていません。
どうか私が献体するまで私の体にこれ以上メスが入らぬことを願って・・・
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