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部屋の隅の方に座り順番を待つ。
「なぁ…直希…お前本当に緊張しないのか」
蓮は小声で聞く。
「緊張?してるよ…」
「それでか?お前本当クールだよな…」
蓮は呆れた顔で直希を見た。
「え~では続いて沢木蓮さん。」
「あっ、はい」
「がんばれよ」
「おう」
「蓮のやつ…相変わらず分かりやすいな…」
直希はぎこちなく歩いて行く蓮を見て笑うのを必死にこらえた。
数分後、蓮が戻ってきた。
直希は蓮に感想を聞くまでもなく、蓮の表情を見れば大体分かった。
「まぁよくがんばったよ…」
直希は蓮の肩を叩き励ました。
「うん…っておい!まだわかんねーだろ」
蓮は直希の手を振りほどいて言った。
「まぁそうだよな」
「次、野田直希さん」
「はい」
直希はゆっくり立ち上がり面接室に向かった。
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