47人が本棚に入れています
本棚に追加
「あら?」
直希は意外な結果にちょっと驚いてた。
「直希~俺一次合格だったぞ!直希は?」
「あ~俺も…」
「まじで!?じゃあ二次もお互いがんばろうぜ」
蓮は上機嫌だった。
「蓮、まだ決まったわけじゃないだろ?二次試験何かわかってるのか?」
「えっ…あ~だよな…」
二次試験は1日ファッション雑誌撮影のアシスタントを実践する。
少々変わった試験に見えるが、これで就職後の実践力を見るらしい。
直希と蓮はデザイン科を専攻してはいたが、実践となるとまた話は違う。
バイトでショップで働いているとはいえ…不安は変わらない。
直希も多少の不安は感じているのか、そうでもないのか、表情は相変わらず変わらない。
そして試験当日を迎えた。
二次に残ったのは20名。2人1組になって10チームに分かれた。
「では担当者に付いて現場に向かってください」
直希は蓮と一緒だった。
「良かったよ直希と一緒で。」
「おい、あんまりくっつくなよ。試験中だろうが」
直希は軽くあしらう。
「え~と今日君達の担当する佐々木です。よろしく」
担当者が挨拶してきた。
最初のコメントを投稿しよう!