入学―驚愕の出会い

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運命の出会いは稲妻が走る、なんて言うけど本当にあるんだな。 運命の出会いとか勝手に決め付けてるだけど。 それでも、高校生とは思えないスタイルで他の女子とは比べようのない容姿。 それはまるでテレビに出るアイドルを思わせるようだった。 しかし、そこまで完璧だと逆に遠い存在に見える。 みんなもその人が席に座るまで近付かなかった。 席に座っても話しかけたのは女子だった。 「早坂瑠璃です。これからよろしくね」 早坂瑠璃か、感じも良いし性格も良さそうだ。 本当に完璧すぎてますます遠い存在となりそうだな。 それから先生が来てみんな席に座る。 出席番号の関係で早坂は俺の右前あたり。 後ろ姿も他の女子と違うオーラが見え、つい見入ってしまう。 俺は担任の話なんて聞かずにずっと見てた。 そしてすぐに入学式のため体育館に向かった。 入学式はまぁ退屈そのもので、寝るなんてことはなかったけどぼんやりしてて、内容は全く覚えてない。 ただ、そんな中でも早坂のことばかり考えてた。
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