輪廻

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輪廻

目を閉じたまま泣いている 産声をあげる僕だ 世界も知らず 何を泣くことがあるのだろうか 僕はまだ泣いている 生まれたての 透明な想いそのままに その激しい熱量では いつか 死んでしまうかもしれない 宇宙に落とした 母性の広がりで包まれたい Mother 僕は 愛する為に生まれてきました Mother 僕は 愛される為に生まれてきました Mother そして僕は 愛を遺して死んでゆくのです いつかまた 宇宙の広がりをもつ あの母性の中へと 生み落とされる為に… ただ愛の為に…  
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