かわいくてついやってしまった

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霧雨魔理沙。 この家の主である。   一応この家は店だ。 しかし、霧雨魔法店と銘打ってはいるが、全く客の来ない店である。   そんな誰も来ない所に例の人 間がやってきた。   彼女は紅い館から借りた読みかけの本を閉じて音のする方へ向かう。 こんな夜中に訪ねて来るなんて常識がなっていない。 おそらくドアの前にいるであろう巫女に文句を言ってやろう。   彼女はノックされているドアを開いた。     「まったく、こんな夜中に何の用だ、れい…む……」     彼女の目の前には巫女はいなかった。 代わりにマフィアのボスのような男が立っていた。 マフィアのボスと言っても、肥え太っていて女や金にはしるようなボスではない。 自らを鍛え上げ、同志を見事に統一してみせる、ガタイはそこそこだがどこか恐ろしい、そんなボスだ。
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