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リンクを潜ると、さっきとは一変した薄暗い夜空の下にいた。
空には幾億の星が瞬き、キラキラと微かな音をたてている。
(さっきの音はこれか…)
足元は辺り一面、水が広がり空の星を映し出し絵にも描けない美しい風景だった。
『これがダンテの望んだ世界なのか?』
行く宛てもなく歩みを進めるネロ。
足元に小さな波紋が波打つ。
何も無い…
何も…
『でも、奇麗だな…』
満天の星空を見上げ思わずこぼれた言葉。
だが何か足りない…
『月が、』
ネロが心に月を思い浮かべた瞬間ふと目の前にダンテが現れた。
『ダンテッ!』
ネロの呼び声にはっとなるダンテ。
『坊や…着いて来たのか?』
『…』
申し訳なさそうに黙るネロ。
ダンテは苦笑いするとネロの頭んポンと叩いた。
『奇麗だろ?』
『あぁ』
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