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『手を伸ばしてた?』
ダンテは不思議そうな顔でネロを見ている。
『そう、教会の中に居たあんたは膝まづいて手を伸ばしてた。今にも泣きそうな顔してな…』
ネロは星空を見上げながらそう答えた。
『悪魔は泣かないさ』
茶化すように言ったダンテの言葉は、何故か寂しく響いた。
『なぁ、ダンテ
あんたの欲しいものってやっぱり…』
『バージルだって言いたいのか?』
ダンテが困った顔で尋ねるがネロは何も答えなかった。
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