chapter.Ⅶ

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『手を伸ばしてた?』 ダンテは不思議そうな顔でネロを見ている。 『そう、教会の中に居たあんたは膝まづいて手を伸ばしてた。今にも泣きそうな顔してな…』 ネロは星空を見上げながらそう答えた。 『悪魔は泣かないさ』 茶化すように言ったダンテの言葉は、何故か寂しく響いた。 『なぁ、ダンテ あんたの欲しいものってやっぱり…』 『バージルだって言いたいのか?』 ダンテが困った顔で尋ねるがネロは何も答えなかった。
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