chapter.Ⅶ

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『もし、俺がバージルを取り戻したいと望んでいたら、今頃お前は消えて失せてたんだろうな』 ダンテの言葉が深く胸に刺さる。 ネロはしかめっ面でダンテを見た。 冗談だと言わんばかりに余裕な笑みを浮かべているのだろうと思っていたがその考えは外れた。 自分自身の言った言葉が信じられないのか驚きに満ちた顔で只一点を見つめるダンテ。 『どうかしたのか?』 『…』 ダンテは黙ったまま、ネロに視線を向ける。 『な、何だよ?!』 『書斎の…』 ぽつりと呟いた。
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