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ブワァーー!!
勢いよく流れ込む空気が渦巻き、砂埃を掻き上げる。
ネロは奪われた視界を取り戻そうとレッドクイーンを振りかざし、風を切り裂いた。
パラパラと砂が地面に打ち付けられ雨さながら。
付着した砂を掃うようにバサバサとコートを叩くネロは、何処からともなく流れてくる涼しげなそよ風に髪を揺らせていた。
『ここは何処なんだ?』
辺りを見回すが全く心当たりがない。
しかも、この場所に来る直前の記憶すら思い出せなかった。
『まいったな…』
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