chapter.Ⅷ

7/12
前へ
/128ページ
次へ
背後から近づく足音、早足でネロの側を通り過ぎて行ったのはフォーナだった。 扉の前に立つ男に何か訴えかけているようだが、様子がおかしい。 ミャーミャーと鳴くだけで普通の猫のようだ。 次第に開き始めるリンクの扉。 扉の中へと吹き込む風は凄まじく、辺りのものを何もかも吸い込み始める。 すると男は振り返り、両手を広げた。 『フォーナ、君は新世界の目撃者となるのだ!私によって書き換えられた世界の最初の生物だ!!素晴らしいだろう?!私は創世の神となり、全てを統べる… ははははは!!!』 男は高笑いしながら扉の中に吸い込まれて行った。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加