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『フォーナ…、
夢か?俺は今まで…』
今が現実だという確証はなく、自分に微笑みかけるフォーナさえ幻のように思える。
何か思い出そうとしても何を思い出せばいいのかさえ分からない。
つなぎ合わせられない記憶達…
『私が貴方をここへ呼んだの。自分の夢を介して…
貴方が今まで視ていたのは私の夢よ』
ネロの脳裏に小さくうずくまったフォーナが蘇った。
『何で』
『何らかの大きなショックを受けた貴方の精神が契約者の夢を拒絶して、リンクからはじき出されてしまったの。
そのままにしておけば精神世界を彷徨い続け、二度と此方には戻れなくなるから…』
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