chapter.Ⅰ

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『なくしたもの…か』 ネロはダンテがなんと答えるのかを分かっていた。それでも、言葉にして伝えられると、思っていた以上に胸が痛んだ。 おもむろに歩き出すと大歌劇場を出て行ったネロ。キリエもその後を追った。 『で、賢者の石は何処にあるんだ?』 ダンテは気にする様子もなく、魂の書に問いただす。 『ダンテ、一つだけ答えよ。貴様がリンクに見るは ゙過去゙が未来゙か?』 『…俺は幸せの青い鳥を探してる訳じゃない。リンクがどんなものかは解ってるつもりだが?』 エボニー&アイボリーを腰に納め腕を組み、ダンテはもう一度スパーダの像を見上げた。
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