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『閻魔刀のことといい、無限回廊のことといい…
俺の考えは浅かった訳か。
ネロにはバージルとスパーダ両方の魂が宿ってる、と言うよりは二つの魂から造り出された人間がネロ…』
ダンテは独り言を呟きながら無限回廊での出来事を思い出していた。
プルートーを追いかけて窓の外に出た時の事を。
教会にいた幼い日のバージルが自分に向けて差し伸べた小さな手。
『都合のいい幻想だな…』
現実にあった過去ではない事は分かっていた。
自分の望むように書き換えられた記憶の中の幻の兄…
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