chapter.Ⅸ

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その問いに黙するダンテ。 こんな所に来てまで己の諦めの悪さに呆れ果てる。 目の前にいるのは自分自身の記憶から造り出されたバージル、つまり本当に聞きたい返事は返ってこない。 『なぁバージル… あんたが居なくなったのは俺が悪魔であることを否めたからか? 母さんが死んだのは俺が弱かったからか? 俺が今でも独りなのは、…人間だからか? あんたが心底欲しがってた力ってやつは一体あんたに何を残した?』 責め立てるように質問するダンテ。 質問の意図等なく、今まで独りで抱え込んできた感情をぶつける 子供の様に
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