chapter.Ⅱ

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砂漠を抜けても変わらぬ暑さで、塀を見上げるネロの額には汗がにじんでいる。 目の前の門は開け放されていて、自由に出入りできるようになっていた。 ダンテに続き門をくぐるネロ。 町は老若男女、人種も問わず様々な人が行き交い賑わっている。 『此処に賢者の石が?』 ネロは前を歩くダンテに尋ねた。 『此処はアセンダントと呼ばれてる。太陽と地平線が交わる地とされ、いわゆるパワースポットってやつだ。最大級の龍穴があるらしい』 『へぇ』 『魂の書は、此処にいるフォーナって占い師が賢者の石の在り処を知る唯一の存在だと言ってた』 ダンテは話ながらスタスタと迷うことなく町中を進んで行く。
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