chapter.Ⅱ

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ローブを持ったまま一時間近くダンテを待っていたが、帰ってくる気配はない。 仕方なく近くにあった樽に腰掛ける。 そんな自分を見つめる妙な視線に気付き、ブルーローズに手をかけるネロ。 『ふふ…こんなところで貴方に会うなんて』 近付いて来た女は、黒のベリーダンスの衣装を身に纏っていて顔も目元しか確認できなかった。 『…レディ?』 淡い青と赤の瞳、セクシーなオッドアイをネロは覚えていた。 『えぇ、久しぶりね』 相変わらず、大胆な胸元。腰のコイン付きヒップスカーフが際どく揺れている。 ネロは目のやり場に困って咳ばらいをした。 『それにしても、こんなところで何してるの?』
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