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ローブを持ったまま一時間近くダンテを待っていたが、帰ってくる気配はない。
仕方なく近くにあった樽に腰掛ける。
そんな自分を見つめる妙な視線に気付き、ブルーローズに手をかけるネロ。
『ふふ…こんなところで貴方に会うなんて』
近付いて来た女は、黒のベリーダンスの衣装を身に纏っていて顔も目元しか確認できなかった。
『…レディ?』
淡い青と赤の瞳、セクシーなオッドアイをネロは覚えていた。
『えぇ、久しぶりね』
相変わらず、大胆な胸元。腰のコイン付きヒップスカーフが際どく揺れている。
ネロは目のやり場に困って咳ばらいをした。
『それにしても、こんなところで何してるの?』
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