chapter.Ⅱ

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『おっ、此処だな』 ダンテが立ち止まった先には大きなテントがあった。テントの上にある旗には"dragon head"と印されている。 名前の割に質素な造りで、出入口を照らすランプ以外はなんの飾り気もない。 『さぁ~パーティーといきますか?』 ダンテはネロの肩に腕を回し、とても楽しそうだ。 『おい…あんた酒飲んでんだろ』 強いアルコール臭に顔を歪ませるネロ。 『此処に入るにはカードが要るんだよ』 ダンテは金でできたカードを見せた。 『そのために、やっつけてきたんだ。感謝しろよ』 『やっつけたって…』 『スピリタスをショットグラスに129杯だ。ハイになれるぜ』 常人なら死んでるだろうな… ダンテが何事もなかったかのような顔をしている事に少し引き気味になるネロだった。
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