chapter.Ⅱ

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薄暗い階段を下りて行くと少しひらけた所に扉があった。 扉を開けると、中はナイトクラブのようだった。ブラックライトとわずかな照明、バンドが奏でるムーディーな音楽、ポールに足を絡めながら喘ぐ半裸の美女、不敵な笑みを浮かべるディーラー。 店内で働く女性は皆、黒のベリーダンスの衣装を身に纏っている。 その異様な雰囲気に落ち着かないネロ。 そんなネロをよそにダンテは楽しそうだ、ストリップショーを最前列で堪能していた。 通り掛かった店員を呼び止めワインを頼んでいる。 『まだ飲むのかよ?!そんな事より、フォーナって奴を捜すのが先だろ!』 すると、やれやれといった顔でダンテが呟く。 『パーティーは楽しまなきゃ損だぜ、坊や。酒も飲めないなんて坊やどころかベイビーだな』
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