chapter.Ⅱ

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ダンテの言葉にムッとなりネロが立ち上がろうとした瞬間、ストリップしていた女性が舞台から降りて来た。 『ケンカはいけないわ』 そう言ってテーブルに座る女性。 『いいねぇ』 ダンテは満足そうな視線を彼女に送っている。ネロは怒りを通り越し、呆れて席を立つとバーカウンターの端の椅子に腰掛けて溜め息をついた。 フォルトナに残してきたキリエの事を思い出す。 独りにはできないので魂の書に頼んできたから心配はしていないが、さっさと体調不良を治して帰りたいわけだ。 ダンテに付いて来たはいいが、あんな調子で何を考えているのか分からない… 『お兄さん、見ない顔だね』 カウンター越しにバーテンダーが話しかけてきた。
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