chapter.Ⅱ

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『あ、あぁ。此処に来るのは初めてだ』 ネロの言葉が信じられないのかバーテンダーは目を丸くして尋ねた。 『初めて?ってことはお兄さんやっつけてきたのかい?』 『いいや、カードならあそこで鼻の下伸ばしてるヤローが持ってきたんだ』 そう言ってダンテの方に視線をやるネロ。 するとバーテンダーは納得したように微笑み、白いカクテルを出した。 『お兄さんトニーの知り合いだったのか。なら気兼ねなく楽しんで行きな』 『え…』 ネロはカクテルに伸ばした手を止めた。 バーテンダーは確かにダンテの方を見ていたが、ダンテをトニーと呼んだのだ。
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