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『あ、あぁ。此処に来るのは初めてだ』
ネロの言葉が信じられないのかバーテンダーは目を丸くして尋ねた。
『初めて?ってことはお兄さんやっつけてきたのかい?』
『いいや、カードならあそこで鼻の下伸ばしてるヤローが持ってきたんだ』
そう言ってダンテの方に視線をやるネロ。
するとバーテンダーは納得したように微笑み、白いカクテルを出した。
『お兄さんトニーの知り合いだったのか。なら気兼ねなく楽しんで行きな』
『え…』
ネロはカクテルに伸ばした手を止めた。
バーテンダーは確かにダンテの方を見ていたが、ダンテをトニーと呼んだのだ。
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