chapter.Ⅱ

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「ターゲット?あの年寄りがか?」 ダンテは何食わぬ顔でそう言ったが、レディには通用しなかった。 「知らないふりしても無駄よ、あの老女が普通の人間じゃないことなんて調べが付いてるの。まぁ…悪魔でもなさそうだけど」 「だったら何故?」 「私が狙ってるのは魔鏡よ。あの老女の持つ水晶玉には仕掛けがあるらしくて、魔鏡から悪魔達を自由自在に呼び寄せられるみたい」 やっと止まったスプリンクラー。だが辺り一面水浸しになっている。さっきまでカウンターでネロと話していた男が困った顔で駆け寄って来た。 「一体どうなってんだ?!こんなんじゃ商売にならん。一度フロアを閉めるから外に出ておいてくれ」 ダンテとレディは顔を見合わせる。 「だってよ…」 「仕方ないわね」
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