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「いいえ、貴方の夢は貴方のものよ。誰にも触れられはしないわ」
ネロの問に優しく答えるフォーナ。その眼差しに悪意は感じられず、少し肩の力が抜ける。薄暗い中、時折きらりと光るフォーナなの瞳が猫の目のようで不思議だった。
「はぁ…、当てが外れたな」
「当て?」
「ここんとこ体調が悪くて、その原因はあんたじゃないかと思ってたんだ、あんたを捜し出せば解決するだろうってな」
「何故、私だと?」
「…」
フォーナに問われ、沈黙するネロ。
「そういや、ダンテは?」
「契約者のことね?」
「契約?何の話だ?」
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