chapter.Ⅲ

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「いいえ、貴方の夢は貴方のものよ。誰にも触れられはしないわ」 ネロの問に優しく答えるフォーナ。その眼差しに悪意は感じられず、少し肩の力が抜ける。薄暗い中、時折きらりと光るフォーナなの瞳が猫の目のようで不思議だった。 「はぁ…、当てが外れたな」 「当て?」 「ここんとこ体調が悪くて、その原因はあんたじゃないかと思ってたんだ、あんたを捜し出せば解決するだろうってな」 「何故、私だと?」 「…」 フォーナに問われ、沈黙するネロ。 「そういや、ダンテは?」 「契約者のことね?」 「契約?何の話だ?」
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