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「この氷はコキュートスのとは違って簡単に融解できてしまうの、貴方のように強い魔力を持つ者が触れると危険よ」
「へぇ…」
ネロはもう一度よく悪魔を見てみた。どこと無く哀しみに満ちた瞳が天を仰いでいる。
「さっきの話だけど、何故私が貴方に夢を見せていると思ったの?」
そう問われネロはフォーナに視線を戻す。
「…あんた、賢者の石持ってんだろ?ダンテがそれを探してて、俺の体調不良もその石となんか関係あるらしい」
「フフ」
「何だよ?」
フォーナの意味深な笑みに首を傾げる。
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