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『で、あの老女が何処にいるか見当はついているの?』
白の縦縞のスーツに着替え終えたレディが赤いグローブに指を通しながらダンテに尋ねた。
『まぁな』
『やけに詳しいのね。あの店にも顔が利くみたいだし…此処には何度か来たことが?』
レディは気のない返事をしたダンテに遠慮することなく問い掛けた。
ダンテは手入れの行き届いたカリーナ・アンを手にレディの問いに答えた。
『若い頃に世話になってた。此処では生まれも育ちも関係なくワイワイやれた、他人を詮索しない最低限のマナーがあったし。訳ありの吹き溜まりみたいなもんさ、居心地が良いいからよく顔出してた』
『私達が知り合う前?』
『あぁ』
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