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凍り付いた庭で寝転がったまま、ネロはフォーナの問いについて考えていた。
ダンテがリンクを開けば悪夢が現実になるかもしれない…
それでも止めないのは何故のか自分自身ですら分からない。
『…俺に選択権なんてあるのか?』
止める、止めないの以前に…此処を訪れたのは体調不良の原因がわからず、ダンテを頼るしかなかったからだ。今でも、自分が何をすべきなのか分からないでいる。
『俺はあんな夢を見たせいで疑心暗鬼になってるだけで…ダンテがリンクを開いた時、何が起きるかなんて誰にも分からないんじゃないのか?』
フォーナの問い掛けにより更なる疑問を抱いたネロは答えになっていない答えをフォーナにぶつけた。
『そうね、確かに。扉の先に待ち受けているものがどんな世界(もの)なのかなんて、リンクを開いてみなければ分からないわ
だけど、犠牲がなければリンクを開くことができないのも事実よ』
犠牲、その二文字は自由を奪う鎖のように重く絡み付きネロの行き場を無くす足枷となっていた。
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