chapter.Ⅴ

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『なぁ、どうしてダンテは契約者になったんだ?』 『私は古の時代より、賢者の石の力で万人の夢を渡り歩いて来たの。リンクを開くに相応しい者を捜して…』 フォーナは遠くを眺めながら懐かしそうに答えた。 『相応しい?』 『リンクを開く覚悟があり、欲っするもののためなら他の何を失ってもかまわないと切に願う者』 『何を失っても、か…』 ネロは右手を握りしめる。ダンテの望むもの、それには心当たりがあった。 『契約者の夢が貴方の魂と共鳴し、私は貴方を見付け出した。犠牲として』
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