chapter.Ⅴ

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ネロはむくりと起き上がった。 フォーナに会った瞬間から常に感じている違和感… 金色に輝く瞳を見つめて、その違和感の原因を探る。 ネロが感じる違和感とは、そう… 見ず知らずの人間、しかも女性と打ち解けている事だった。 普段からあまり他人との接触を好まないネロ。そのせいで教団でもはみ出し者、単独行動が当たり前で汚れ仕事をさせられる事が多かった。 繁繁とフォーナを見つめるが外見は普通の人間である。 『あんた……人間じゃないよな?』 突然出たネロの言葉にフォーナは驚いた。 『…この姿は気に入らない?』 『そういうんじゃないけど』 『貴方に嘘はつけないわね。確かに、私は人間ではないわ…』 ネロは眉間にシワを寄せた。 『悪魔、か?』
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