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ネロはむくりと起き上がった。
フォーナに会った瞬間から常に感じている違和感…
金色に輝く瞳を見つめて、その違和感の原因を探る。
ネロが感じる違和感とは、そう…
見ず知らずの人間、しかも女性と打ち解けている事だった。
普段からあまり他人との接触を好まないネロ。そのせいで教団でもはみ出し者、単独行動が当たり前で汚れ仕事をさせられる事が多かった。
繁繁とフォーナを見つめるが外見は普通の人間である。
『あんた……人間じゃないよな?』
突然出たネロの言葉にフォーナは驚いた。
『…この姿は気に入らない?』
『そういうんじゃないけど』
『貴方に嘘はつけないわね。確かに、私は人間ではないわ…』
ネロは眉間にシワを寄せた。
『悪魔、か?』
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