chapter.Ⅴ

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よくよく考えてみると、フォーナが人間だと思う方が変である。 ネロを連れて簡単に移動できたり、ネロとダンテが何者なのかを知っている点からして普通の人間の訳がない。 だが、ネロが引っ掛かっているのはそこではない。 トリッシュと初めて会った時も相当驚いた。なにせグロリアの格好でフォルトナ城から飛び降りて来たのだから… でもあの時の感じとはどこか違う。 もっと、こう根本的に… 『悪魔ではないけれど、似たようなものかしら』 ネロの不躾な質問に嫌な顔すらせず微笑んで答えるフォーナ。 そして、まばゆい光に包まれていく。
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