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眩しくて右手を顔の前に翳すネロ。
光が消えた後そこにフォーナの姿はなかった…
『?!…消えたのか?』
ふと、足元に視線を落とすと猫が一匹座っている。
青みがかった灰色の毛は何とも言えず上品で、怯える様子もなく堂々とネロを見上げていた。
『…』
突然、姿を消したフォーナ。そして突然現れた猫。ネロは訳が分からず呆然と立ち尽くすしかなかった。
『私は此処よ』
フォーナの声が聞こえる。
ごく近くで話しているように感じるが、声の主が見当たらず辺りを見回す。
だが、ネロの視界にフォーナの姿はない。
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