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まさか…
と思いつつ猫に視線を戻す。
『驚かせてしまったかしら?』
猫の口は動いていない。フォーナの声は直接頭の中に送られているように響いた。
『そりゃあ、驚くだろ…普通』
ネロは目の前の理解し難い現実を受け入れるしかなかった。
驚きというか、呆れ返るに近い状況を受け入れると何故だか可笑しくなり、口元が緩む。
『ダンテみたいな奴が居るんだから、あんたみたいな人が居たって不思議じゃないな』
『この世界には俺の知らないものが腐る程あるんだ…』
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