chapter.Ⅴ

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『夢を渡るってどうすればいいんだ?』 ネロは適当な方向に歩きながら肩の上のフォーナに尋ねた。 『頭に強く思い浮かべるの。契約者のことを、そうすれば賢者の石が導いてくれるわ』 『分かった』 静かに立ち止まり、瞳を閉じてダンテを思い浮かべる。 すると、一瞬宙に浮く感覚が襲いネロは目を開けた。 『…』 周りの景色はさっきの凍り付いた庭とは違い、月明かりの差し込む場所だ。 『此処……まさか』 『此処に来た事が?』
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