chapter.Ⅵ

7/10
前へ
/128ページ
次へ
『此処は?』 ダンテから手を離すとレディは辺りを見回した。 『ネロがいるって事は目的地に辿り着いたんだろ』 ダンテは起き上がりリベリオンを大理石の床に突き刺した。 レディとネロはダンテの行動を静かに見つめる。 フォーナはネロの肩から降りるとダンテのもとへ歩み寄った。 『契約は果たされた』 そう呟くと、猫から人の姿に変わるフォーナ。ダンテとレディは驚いているようだったが、こういう事態に慣れているのかたいしたリアクションはなかった。 『あんたがフォーナか』 『えぇ』 微笑むフォーナ。 『賢者の石は何処だ?』 フォーナは黙って手を差し出した。その掌には古びた鍵が…
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加