45人が本棚に入れています
本棚に追加
『此処は?』
ダンテから手を離すとレディは辺りを見回した。
『ネロがいるって事は目的地に辿り着いたんだろ』
ダンテは起き上がりリベリオンを大理石の床に突き刺した。
レディとネロはダンテの行動を静かに見つめる。
フォーナはネロの肩から降りるとダンテのもとへ歩み寄った。
『契約は果たされた』
そう呟くと、猫から人の姿に変わるフォーナ。ダンテとレディは驚いているようだったが、こういう事態に慣れているのかたいしたリアクションはなかった。
『あんたがフォーナか』
『えぇ』
微笑むフォーナ。
『賢者の石は何処だ?』
フォーナは黙って手を差し出した。その掌には古びた鍵が…
最初のコメントを投稿しよう!