chapter.Ⅵ

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突然表れ、一瞬にして消えてしまったレディ。色々な事が瞬く間に進んで行き、ネロは押し流されるような不安にかられていた。 『心配は要らないわ』 そんなネロを察してかフォーナが声をかけた。 『彼女は今頃アセンダントの町の中央、つまりdragon headに着いてるわ』 『そうか…それで俺達はこれから…』 言いかけた言葉は宙に舞うように消えて出て来なかった。これから何が起こるかは誰にも分からない… 胸を締め付ける不安から解放されたいが、ダンテの望むものを知るのは怖い。リンクの向こうにある世界はネロにとって虚無であるかもしれない。 『うだうだ考えてたって仕方ないだろ?』 ネロの気持ちを知ってか知らずかダンテが呟いた。
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