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『発見された時は何の変哲もない黒いクリスタルだったから彼もその用途が解らず、ただの飾りとして身に付けていたわ。それが何時しか彼の精神に影響し始め、やがて奇妙な行動を起こすようになった』
『奇妙な行動?』
『太陽の光を極端に避け、暗闇の中でじっと石を見つめていたわ。何か意味不明な言葉を呟きながら、逆さまの五芒星を錬成陣の中に描いて何かを召喚しようとしていた』
『逆さまの五芒星…
まったく、人間って生き物は』
ダンテが呆れたように呟く。
『魔の象徴か』
ネロも顔を曇らせた。
『千年王が崇めた黒い太陽の由来はそれか?』
『えぇ、その魔力は強大でアセンダントの人々は皆自我を無くし奴隷のように仕えたわ。そして巨大なピラミッドを造り上げた』
『その真下が最大の龍脈の中心点って訳か…』
『何でピラミッドを造らせたんだ?何か理由があるんだろ?』
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