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ネロの問にフォーナはまぶたを伏せた。
『太陽を殺すためよ』
『『なっ?!』』
ダンテとネロは驚いて顔を見合わせた。
『太陽を消すって事か?!そんなの不可能だろっ』
『いいえ…彼が召喚しようとしていた者になら出来てしまうわ』
フォーナの言葉はにわかに信じ難い。
いくらなんでも太陽を消すなんて事は出来るはずがない。
『黒い太陽を崇める…
フフ、おかしな話よね。彼達は首の後ろに彫られた黒い太陽を神聖なるものとして受け入れ自らが千年王の一部になったかのように仕えていたけれど、太陽は燃え盛り光を放ってこそ"太陽"。闇のように黒いのであれば、もはやそれは太陽ではない…太陽失き跡、虚無の宇宙。魔なる者の逝ける場所』
『で、千年王が召喚しようとしたのは何者なんだ?』
突き立てたリベリオンをぎゅっと握り絞めるダンテ。
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