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『そうね…
賢者の石を使わなければ或は助かっていたのかもしれない。それに彼が意図した事かどうかは分からないけれどリンクは完全に開かなかった…
扉の隙間に全てが吸い込まれてなにもかも消え失せたわ。残ったのは私と賢者の石、この土地だけ
私の瞳の中にだけ、存在した時間』
『千年王は何を…望んでいたんだ?』
ネロは遠慮気味に尋ねた。
『争いや憎しみのない、緑に溢れた地球よ…
私に名付けたこの"フォーナ"という名は春の女神と同じ名。彼はよく理想郷の話を聞かせてくれた、今はもう美しい思い出しか残っていないなんて…』
誰しもが望む平和な世界
光を望む者の心に潜む深い闇
奪い奪われ、巡り巡ってやがてそれらは一繋ぎの輪となる
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