134人が本棚に入れています
本棚に追加
幸いお酒は強かったし、世話を焼くのも好きだった。
コンパで恋愛対象とされなくても、飲み友達は増えて楽しいし、恋愛相談を持ち掛けて来る男友達なんてのも出来た。
「お水飲む?ウーロンが良い?」
「ん…ウーロンが良い」
無防備な表情を見せながら、静香は私の腕に抱きついて来る。
「えー?静香ちゃんもうダウン?ってか俺に寄りかかってよ!」
「あはは…静香?来てって言ってるよ?」
「嫌ぁ!華絵が良いの!」
こんなやりとりは毎度で、私は苦笑いしながら男の子達に目で謝り、静香にロックされていない手でお酒を飲み、煙草を吸った。
そんな仕草が大人の落ち着いた女性に見えると、本気でそう思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!