1月9日

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「…あっ!じゃ、祇阿羅先生に会ってみる?」 「誰それ…」 肩を落としてしゃがみ込む二宮くんに、 「本物の祈祷師だよ!先生ならきっと何とかしてくれるハズ!!」 私は努めて明るく言った。 「………ホントに?」 「う………ん。」 ホントは… 本物じゃないっぽいけど。 「何…今の、間」 怪しむような視線が痛くて、 「気のせいだよ。」 私は目を閉じて笑った。 「今、先生を奥から呼んで来るから。そのまま待ってて?」 「………早くしてよ?」 まだ疑ったままの二宮くんを、待合室に残して。 「…まー、何とかなるでしょ。」 私は祈祷室の奥にある、先生の自室に向った。
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