1月9日

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「先生、起きて下さい!!大変なことになりましたっ」 奥の自室を開けて、私は叫ぶ。 すると先生はベッドに寝ていて。 「あぁ…?」 私を見ると不機嫌そうな顔で、アイマスクをゆっくりと取った。 「先生っ!私、幽霊が見えるんです!!」 「…うん、そうだね」 「しかも、それがアイドルの幽霊なんです」 「………その客、どういう要望なの?」 あ、何か通じてないな… そっか先生は、私が仕事の話をしてると思ってんだ。 「いや、そうじゃなくてですね…待合室に、アイドルの幽霊が居るんです。それが私には見えちゃってて」 「そんで?」 「彼、他の誰にも見えないみたいで。困ってるんですよ、どうしたら生き返えれるのかって」 「…………。」 あ、今度は思い切り引いてる… どうしたら良いんだろ。 「アンタ本気で言ってんの?」 「本気ですよ…あ、そうだ。こっち来て見てもらえば、全部分かりますから!」 私は無理やり先生を起こして、 「ちょ、何なのよ~っ」 待合室に引きずって行った。
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