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「………えっ?」
先生の言葉に驚く私。
「ちょっと……」
そして困った顔の二宮くん。
「あ…忘れてた、」
そう言って、先生は祈祷室に入ると
「これ…今日の分。明日は定休日だから、また明後日来て頂戴」
お財布から紙幣5枚を取り出して、私に握らせる。
「あ…ありがとうございまーす」
久々の大金を持って顔が綻ぶ私に
「ちょっと!どうなってんの!?」
二宮くんが私の手を掴んだ。
「あ…ああ…ちょっ、先生。待って下さい」
それに慌てて、部屋に戻ろうとした先生を止める。
「何よ、足んないって言うの?」
「じゃなくて。先生は、見えないんですか!?」
すると先生は、周りを見渡して。
「あら、分かってると思ってたんだけど…」
「え?」
「私、まーったく霊感ないから」
ニコッと微笑んだ。
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