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「えっ、ウチ!?」
慌てて腕を掴む彼の手から逃れると、二宮くんは腕を組んで。
「…じゃ、どこ行くのよ?」
呆れたように私を見た。
「どこって…ご自分の自宅に帰ったら、良いんじゃないかと…」
そんな彼に苦笑いすると、二宮くんは眉間にシワを寄せる。
「自分の家に帰ったって、何も解決しねーよ。それよりはアンタと一緒に居たほうがまだ可能性あるわ」
そして私は再び腕を掴まれて。
「ホラ、案内して!」
「や、ちょっと…その前に着替えさせて!この鳥みたいなカッコで外、出歩けない!!」
無理やり外へと連れ出された。
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