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二宮くんは…ある計画を考えた。
それは私を二宮くんの親戚に成りすませ、マネージャーさんに会いに行かせるらしい。
そして上手く行けばそのまま、嵐メンバーに会って事情を説明するそうなんですが。
「やったぁ、嵐に会える~♪」
それを聞いた私は、生アイドルに会える喜びにテンションUP。
「一緒に写真撮ってくれるかなー」
「…おいっ、聞け!良いか、お前は俺の言うとおりに話せ。余計なことは、何にも言うなよ」
「はーい。あ、サインは絶対貰おっと!」
ニッコリと笑顔でそう言えば、二宮くんは眉間にシワを寄せて。
「はぁ…大丈夫かよ」
私を残念そうに見つめる。
「大丈夫だって。こう見えても私、演劇部に所属してたんだから~パーペキに二宮家の一員を演じますよ」
そう言って、肩をポンと叩くと。
「…それ、何時の話?」
と二宮くんに怪しまれるように見られて。
「……学生時代に決まってるじゃないすか。」
「お前、小学生の時とかだったら殴るよ?」
私は殴られたくなくて、
「あー…そうなんだ?」
「は?何だよ、その返事」
彼の話を適当に流した。
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