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「これ…」
すると合わせた私の手から、マネージャーさんが何かを抜き出す。
「…ホントに、二宮のご親戚の方ですか?」
恐る恐る顔を上げると。
「…へ?」
マネージャーさんは、一枚のカードをまじまじと見ていた。
「…俺の車の免許証。これでも信じてもらえませんか、って強気で言え」
すると後ろから来た二宮くんがそう囁いた。
「え、ああ…」
私はハッとして。
「ちょっと。これでも信じられないんだったら、こっちが警察呼ぶわよ?」
腰に手を当て、踏ん反り返る。
「お前、余計なこと言うなよっ」
そんな私の頭を二宮くんが叩く。
「痛っ、強気で行けって言ったでしょ」
私がムッとしてると。
「…じゃ、取り合えず。相葉に聞いてみますので、ちょっとお待ち下さい」
そう言って、マネージャーさんは私に免許証を返し
「でわ、」
テレビ局に戻って行った。
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